どのタイミングで布団を洗おうか?
悩ましいとこもあるかもしれません。
布団はどのタイミングで洗うのが良いか下記をひとつ参考にしてみてください。

そもそも洗う目的は何の為⁈

布団を洗う目的は主に2つあると思います。

◎衛生面

汚れの蓄積の除去。洗うことで、汚れの蓄積を取り除き、衛生面の回復や生地の劣化を遅らせる事ができます。
布団は服等の衣類と比べると頻繁に洗えるものではありません。しかし、毎日着替える服よりも毎日使っているものでもありますね。
人はひと晩にコップ1杯分くらいの汗をかくといわれています。がゆえに汚れの蓄積があります。
特に、肌が直接触れやすい首付近や足元は皮脂が付着し、放置しておくと生地が色褪せてきたり、生地の劣化速度を早めたりします。

雑菌やダニの除去。洗うことで、雑菌やダニを除去することが出来ます。
雑菌やダニは生物なので、人が生活している環境に共生しているものです。しかし、増えすぎると人に害をおよぼします。特にアトピーやアレルギーの原因のひとつであるダニはスギ花粉と同じように、大量に体内に入るとアレルギー反応を起こします。

◎機能面

布団には人が快適に睡眠を行えるように機能を持ち合わせています。毎日使用している、または、年数が経ってくるとその機能が少しずつ落ちてきますが、洗う(クリーニングする)ことで回復させることができます。(布団による個人差はありますが。)

布団には下記の機能があります。

弾力性敷き布団の場合、適度な弾力性があることで適正な寝返りを打ちやすくなり、
寝ている時の姿勢の力の偏りを防いでくれます。

敷き布団が固過ぎると寝返り回数が多くなりすぎて目を覚ましやすくなってしまいます。
また、深く沈み過ぎる敷き布団は寝返りが打てなくなり、体の一部に体重がかかり過ぎて
圧迫感を感じ、これもまた眠りから覚めやすくなってしまいます。
保温性布団の中の詰め物(綿、羽毛、羊毛、真綿、キャメル、化繊)が空気の層を作ることで、
保温性が高まります。特に冬は保温性が高いことが望まれます。
吸湿性
発散性
中の詰め物(綿、羽毛、羊毛、真綿、キャメル、化繊)布団内の湿気を吸収し、
また、外へと発散させる事で快適な睡眠環境を整えてくれます。
中の詰め物によってその特徴は様々です。

夏場は特に、吸湿性と発散性がうまく機能することが重要です。
また、適度な乾燥を保つことでダニやカビの発生を抑制することが可能となります。

※もちろんどんなにメンテナンスをしていても経年劣化はございます。
経年劣化:時間の経過による劣化のことです。

洗うタイミングは?1年に1回が目安

1年に1回の洗いをおすすめしております。
※もちろん個人の好みはあると思います。
あくまで、洗うことは衛生面や機能面の”リセット”という考え方。

洗う判断にあたり、
汚れの蓄積、ダニや雑菌の増え具合、機能の落ち具合、洗うことによる布団自体の劣化も考慮する必要があるでしょう。頻繁に洗うとなると、布団も繊維です。洗うこと自体も劣化を早めてしまう事もあります。
ということを踏まえると1年に1回(1シーズンに1回程度)くらいがひとつの目安と考えます。

※洗うタイミングとしては突発的な汚れもあるでしょう。ジュースをこぼした等。

ちょっと深堀!!

ダニの何がアレルゲンなの?

ダニはアレルギーの原因となることはよく耳にすることかもしれません。しかし、ダニの何がアレルゲンなのかご存知でしょうか。家の中にいるダニはヒトのフケや垢等をエサにしています。フケや垢はタンパク質で、そのタンパク質を消化する為に分解する酵素をダニは持っています。このタンパク質を分解する酵素がアレルギーの原因になっています。なので、ダニが生きている死んでいるは関係なく、その存在を除去することが1番大事になってきます。スギ花粉同様に摂取量によってアレルギー反応を起こすかどうかがカギになってきます。